内部告発で会社から30年報復を受けた男、勝訴

http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20050223i312.htm

串岡氏は営業担当だった1974年、トナミ運輸を含む大手業者が話し合いで運賃を高く設定し、自由な競争を妨げる違法カルテルを結んでいたとして公正取引委員会に告発。トナミ運輸は串岡氏の内部告発を受け、75年から教育研修所に異動。狭い個室に1人で隔離し、仕事は草むしりなど雑務だけ。隔離はその後なくなったものの、約30年間昇格させなかった。
富山地裁は「原告の内部告発は正当で法的保護に値する。会社は報復として不利益な扱いをした」として、慰謝料200万円を含む約1356万円の支払いを同社に命じた。
「公益通報支援センター」事務局長の阪口弁護士は「企業内部で不正を改善する努力が不十分なケースでも、法的保護の対象と認められた点は大きい」と評価。公益通報者保護法は告発の前に企業内部で不正をただす努力を告発者に求めているが、「今回の判決により、告発する人が増えるのではないか」と期待を示した。  

新入社員並みの給料で30年。戦い続けた男がついに勝訴。まさに内部告発の星。