三國志人気投票

orpheus2007-05-26

コーエー系ファンサイトで行われている武将人気投票を見て、一位が魏呉蜀の君主たちでも五虎大将でもなく「張遼」というあたりに「戦争だろうが内政だろうが全部一人でこなして自己完結」という今の時代を感じてしまう。しかし、以下に連なるのが軍師(諸葛、周瑜)と悪役(董卓)というのはちょっと単純すぎるような気がしなくもない。
タイトル人気投票では三國志Vがダントツの首位。PSPに移植されて入手しやすいという事情もあるが、やはりあのサクサク感はコーエー史上No.1。特にWin98版パワーアップキットは最高だった*1ので、後継機種の追加機能ON/OFFを加え、Vistaに完全移植して欲しいところだ。また、旧ユーザー達には今ひとつ認知されていないようだが、三國志Vを正しい方向で進化させた成功例として三國志IX+パワーアップキットを挙げておきたい。処理が重くなり爽快感は失われてしまったが、強化されたCOMのアルゴリズム、陣中の配置や武将の相性で発動率の変わる多彩な戦法、異民族の手強さ*2、抜擢武将の育成*3となかなか手応えのある作りになっているので、君主プレイが好きな人にお勧めである。逆に「ダメ君主の片腕となって働きたい」というハチ公タイプの人や「戦争なんざ糞くらえ!オレは在野に引き篭るぜ」という放浪軍思考の人には、武将別にプレイできる三國志VIII+パワーアップキットがよい。こちらは自由度が高く、酒場で酔いつぶれることすら可能だが、油断していると子供が出来てしまい、家族を養うために隣接都市への略奪や傭兵稼業をして小銭を稼ぐ必要が出てくる。ゲームといえども、人生は楽じゃないのだ。
三國志V(PS版)
三國志VPSP版)
三國志VIII with パワーアップキット(Win版のPUKは入手困難)
三國志IX ソースネクストの廉価版)
三國志IX パワーアップキットソースネクストの廉価版)
三國志IX with パワーアップキットコーエー版)

*1:ゲームバランス。追加された新規武将の顔も良かった。

*2:強いなんてものではなく、数の暴力といってよい。人海戦術である。

*3:パワーアップキット限定。