世界恐慌2.0
「…閣下、お久しぶりでございます」 「久しぶりだな、爺。例の党首選以来か?」 「はい。今ではすっかり偉くなられて…先々代*1と同じ椅子でございますな」 「日本製じゃない*2のが気にくわんがな…」 「先々代もキューバの葉巻が大好きでございました」 「やめてくれ。散々マスコミから先々代と比べられて辟易してるんだ」 「申し訳ありません、閣下」 「それでだな、爺。衆院解散のタイミングだが…」 「閣下、それよりも対岸の火事が気がかりでは」 「自分の庭の木を2本ぶっ倒されて逆ギレするような連中にはちょうどいい天罰さ」 「今日はやけに辛口ですな、閣下」 「マスコミから毎日アジられてるからな。ま、俺が何かセコイ対策を打ち出したところで有権者からドン引きされるだけだ。瀕死の病人の出血は止められんよ」 「すると、世界恐慌の再来ですか」 「いや、世界恐慌2.0だな」 「2.0」 「今はもっと世界経済が連動していて、個人のプレイヤーも増えた。もし恐慌になったら負のスパイラルに落ちて流動性がドン底まで落ちて、ジ・エンドだ」 「しかし、我々だけでも何か対策を練らないと」 「そうだな…フランク・ミラーの新作が読みたいぞ、爺」 「何を悠長なことを…。今度はアメコミですか」 「いや、コメとマンガは日本のものが一番だ。そうだろ、爺。それにしても汚染米は実にけしからん」 「お箸の国、危急存亡の時ですな」 「そういえばコメの輸入自由化を決めたのは細川内閣だったな。当時の幹事ということで小沢の責任も追及できそうか?」 「いいえ、役人がしっかりと輸入米のチェックさえしていれば起きなかった不祥事ですから、それはさすがに難しいかと…」 「それは残念だな。仕方ない、お忍びで買ってきたデスノートにやつの名前を書き込んでウサ晴らしでもするか」 「はあ」 「アメリカが小沢嫌いなのは爺も知ってるだろう? 検察を使ってヤツの鉱脈を脅かすのも手だな」 「そうすると、うちの議員にも飛び火しませんか」 「二階堂なんか構うものか。とりあえず選挙が先送りできればいい」 「なるほど」 「…ところで爺。ジャイアンは■■■■の比喩だってこと知ってるか」 「ドラえもんが■■■■だと思ってましたが」 「いや、やつは○○○。日本はスネ夫だ」 「すると、のび太としずかちゃんは」 「のび太は△△△△△△、しずかちゃんは×××だ」 「…シュールですな」 「そんなことはない。うちの総務*3も「友人の友人がアルカイーダ」と正直にカミングアウトしたぞ」 「閣下、伏せ字が外れておりますぞ。…で、■■■■は敵対者とつるんで9.11で一芝居打ったと?」 「まあ、そんなところだ」 「すると、今回のリーマンのあの一件も…」 「あれはだな、散々サブプライムで稼いだ○○○がブッシュの引き際にあわせて刈り取りを行ったんだ」 「なるほど、○○○の仕業ですか」 「ちなみに、出木杉はEUだ」 「…まだそのネタで引っ張りますか、閣下」 「日本の首相ってすることないんだよ、爺…」