人まかせ

orpheus2009-04-19

GM向け部品の債権保証、日本勢が米政府に申請 デンソー検討(日経)

GMクライスラー連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用申請などに追い込まれた場合、取引のある部品メーカーも未回収の代金である売掛金の回収が困難になる(中略)。先行きは不透明で、関係する日本企業によるリスク管理の動きはさらに広がる可能性がある。

逮捕直前のホリえもんの取り乱しざまにせよ、このように過剰生産が止まって焦げ付きを恐れる企業の慌てぶりにせよ、自分のカネや商品を部下や取引先、つまり“他人に”まかせきって増やそうとすると、急な変化が起きた時にコントロールできず、足下を簡単にすくわれる。歴史に学ばぬ者は皆こうなる定めである。
不況風、林業復活の芽運ぶ 就業講習の応募倍増(河北新報)

林業を志す初心者向けの講習が東北各県で人気を呼んでいる。厳しい不況を反映し、受講生には失業した非正規労働者やリストラ経験者らが目立ち、応募が例年の2、3倍に増えた県もある。(中略)受講者のうち、工場を3月末に解雇された元非正規労働者の男性(33)は「製造業の回復は見込めない。食べていくため、できれば好きなことで手に職を付けたい」と志望動機を語る。(中略)(また、山形県林業木材製造業労働災害防止協会県支部は)「公共事業が減り、林業参入を目指す建設業関係者も目立つ」と手応えを感じている。

これまで製造業やITなどのサービス業に偏っていた日本の労働力が、不況で人手不足の市場にシフトしているのは良い兆候といえる。介護業界と同様、農林水産業にも若手労働者の参入がもっともっと必要。ただし勝者になれるのはどの業種であろうと、常に“自分で”考えて行動する者だけ。大きな企業や役所に就職していて「自分は安心」などとタカをくくっている者は、泣くことになる前に“自分の箱船”を準備しておくべし。
関連:介護職員給与1万5,000円増額 待遇改善計画に交付金 厚労省(やはり介護事業者が補助金ピンハネしていた)