DNPと取り巻きがブックオフを実効支配へ 狙いは古本105円販売の廃止か

講談社と小学館、集英社が新古書チェーン店「ブックオフ(BOOKOFF)」の株式を取得へ
本案件の黒幕である大日本印刷DNP)はご存じの通り、日本の出版界を牛耳ってきた超巨大企業。今回のブックオフ株取得に参加している講談社小学館集英社といった出版社は、保有するコンテンツをネットやモバイル機器向けにデジタルデータとして販売するビジネスモデルを選択可能だが、本の重版に直接関与している大日本印刷にとっては紙媒体の売上減少は死活問題である。今回の株価取得の表向きの理由は「中古市場の取り込み」と「販路の拡大」だが、最大の狙いは間違いなくブックオフの古本105円販売の廃止だろう。この不況を受けて世間ではバリュー志向が強まっているというのに、ガリバーが小人を踏み潰すかのような反動的行為。実に不愉快なニュースである。
出版業界再編、カギは大日本印刷 書店など次々傘下に