主戦場はCULVノート

orpheus2010-01-12

外資系のPCメーカー営業さんから「どんな構成のPCでも作れるので、今一番売れそうなノートPCのスペックを教えてください」というリクエストがあった。大量生産によるコストダウンで知られる○○なので、このぐらいのスペックなら出せるかもしれないと思い、人気の富士通のCULVノート、LOOX Cを拡張したPCを想定して「11〜12インチのワイド光沢液晶(WXGA 1366x768)でDVDマルチドライブと通常版のオフィス付き、Celeron Dual-Core SU2300(今年のQ2にはCore i5の下位版またはi3に置き換えになりそうだが)、HDD320GB、メモリ4GB、重量1.5キロ以内でバッテリー持続時間が10時間以上、これで価格が10万円を切れば間違いなく人気モデルになります」と答えておいた。同じCULVノートだとNECレノボから13.3インチのドライブなし4GBモデルも出ているが「重そうに見えてしまう」サイズのため敬遠されてしまう場面が少なからずあり、逆にレノボと同じ1.6キロであるLOOX C/E50はそのサイズの小ささから(バッテリーが短く、メモリも2GBしか積んでいなくても)結果的に売れている、という興味深い状況になっている*1。ではドライブ付きのCULVノートはどうかといえば、SONYVAIO T33は売価が10万を切れずに低迷しており、やはりモバイルPCやサブノートの戦場ではネット閲覧とオフィスの同時処理といった作業を軽くこなせるスペックを堅持しつつ、実売価格は10万を切る価格設定にできないとまともに戦えないようだ。○○には頑張ってもらって、今一番熱いCULVノートの世界に「ドライブとオフィス付きの4GBモデルが最初から10万以下」という“激震”をぜひ起こしてもらいたいと思う*2
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*1:量販店で人気の富士通LOOX Cの弱点は、HDMI端子がないことと、E/50のバッテリーが短いこと。その2点で同じサイズの東芝Dynabook MX/33を選ぶ人も少なくない。また、E/70についてはメモリ4GBでオフィス付きのモデルを店頭でも置いてほしいところだ。

*2:もちろん、Core2 Duoやi5ならさらに売れる。