ゴッドファーザー(デジタルリマスター版)

orpheus2004-07-14

★★★★★
東京国際フォーラムで行われている「テオ・アンゲロプロス映画祭」を観に行くものの、早朝に並んで整理券を確保してなかったため、入場できず(こんなに偉大な監督の作品をどうして134名しか入れない狭い箱でやるのか、まったく理解に苦しむ。ただでさえ観る機会の少ない作品ばかりで注目されてるのに、アテネ五輪の直前にギリシャ映画祭なんて開いたら、そりゃ混むに決まってるよ……)。
落胆していても仕方がないので、東銀座の東劇へ。何とか最終回の「ゴッドファーザー」に間に合う。平日にも関わらず、劇場はぎっしり。映像はデジタル・リマスターでよりシャープになり、モノラルだった音声はステレオ処理が施され、有名なレストランや教会の場面も臨場感と迫力が大幅に増していた。ビトの圧倒的な存在感に唸り、血気に走るソニーの衝動に翻弄され、若きマイケルの冷徹さに痺れた。そして、懐かしきシチリアの歌とニーノ・ロータの甘美な調べ。コルレオーネ・ファミリーは永遠に不滅だ!
(1972,アメリカ)
※今月1日に80歳で亡くなった、マーロン・ブロンド氏のご冥福をお祈りします。