さようなら、シングルコア
今年も残すところあと一月。コンピューター関連のニュースを振り返ってみて、今年はIntelの混乱ぶりが一番印象に残った。鳴り物入りで登場したPCI Expressの導入は遅々として進まず、妥協の産物のPrescottやGallatinは異常な発熱量でユーザーからいまだに顰蹙を買っている。
成長神話が崩れてしまったCPU業界にとって、来年は各社一斉にマルチコア環境へと大きく舵を切る運命の年になる(参考:後藤弘茂「マルチコアが進むCPU」)。当然、これまでのシングルコアCPUと共存する形になるので、対応するアプリケーションが出揃うまではユーザーも乗り換えに躊躇することになるかもしれない。
一方で、PCよりもマルチCPU化のメリットが大きいと言われているのがゲーム機だ。私もPS3のデュアルコアCPUには期待している一人なので、ブルーレイディスクの主導権争いと合わせてそちらの動向が気になっている。PSPと任天堂DSで盛りあがるクリスマス商戦の影で、来年の決戦に向けたメーカー間の激しい開発競争が進行中である。
(マニアックすぎるなあ、今回のエントリーは……)