恥ずかしい日本の私

orpheus2006-01-22

堀江某の傲慢さに皆が呆れている。まともな実益を上げられない虚業の会計をM&AIPOで粉飾し、企業価値を何倍にも見せかける傲慢さ。企業は株主のものと称しながら自社株は無配という傲慢さ。自分に都合の悪いことを書くジャーナリズムは不要と言い捨てる傲慢さ。縁もゆかりもない選挙区から立候補する傲慢さ。自分の私欲のためには市場も株主も遠慮なく騙す傲慢さ。地検の捜査までも売名行為に利用する傲慢さ。元側近の葬式に線香の一本も立てに行かない傲慢さ。人の心は金で買える、事態はみな想定内と言い放つ傲慢さ。これほど幼稚で愚かな人間はあと一人しか思いつかない。あれほど国の内外から非難されても参拝をやめず(堀江某と宮内某の関係の如く)盟友ブッシュに言われるまま(これもライブドアの強引なM&Aとそっくりだが)郵政の民営化を推し進めている、この国の総理である。だが、彼らの傲慢さを増長したのは他でもない、堀江某や小泉純一郎の丸出しのエゴに(一時期なりとも)大きな期待や支持を寄せてきた大衆であり、あるいはその幻想を煽ってきた(マスコミを含む)企業社会であり、さらには米国に追従して日本を“過剰な競争社会”へと誘導してきた近視眼な国家官僚であった。今回のライブドア騒動は、利潤の追求と効率性を絶対視する、アングロサクソン主導のグローバル市場主義の“負の側面”を冷静に分析する、絶好の機会でもある。
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