逮捕してはみたものの

orpheus2006-01-24

ライブドア・グループをめぐる新しいドラマはもう始まっている。そのアクターは、労せずして堀江から会社を譲り受けた何某と、底値で買い叩く機会を狙っている外資である。逮捕された堀江にとって真冬の獄中生活は楽しくはなかろうが、32万分割(マザーズ上場前からの分割を含む)で増殖させた自社株をまだ大量に保有しており、社長を辞めたところで破産したわけではない。一番の問題は、ライブドア株が市場でそのまま売り買いの対象になっていることである。今回のように規模の大きな不正の場合、社長逮捕と同時に上場を廃止し、LD株やLDM株を凍結するぐらいの措置をとらねば、違法な手段で膨張させた株式がそのまま市場を闊歩し続け、状況をさらに悪化させかねない。上場廃止が遅れて株価が底値に近づくほど、危険なマネーゲームが発生する可能性が高まるのだ。