カーリング史上ベストゲーム!

orpheus2006-02-19

日本×スウェーデン
トリノ冬季五輪・女子カーリング予選第6戦。持ち時間いっぱいまで粘った日本はスウェーデンを延長戦に引きずり込んだ。ハウスをキープした日本は右センターラインの防御に徹し、スウェーデンのミスを誘う。先に試合を終えていた各国の選手たちが見つめるなか、追い込まれたスウェーデンのラストショットは逆ラインの狭いスペースを突く。ストーンは中央にドローし、長時間に及んだ熱闘はついに幕を閉じた。強豪カナダを撃破した第5戦と、僅差で敗れたものの王者スウェーデンを崖っぷちまで追いつめた第6戦。日本が準決勝に進むためには残り試合を全て勝たなければいけないが、ここまで来たらもう開き直るしかない。今日のような素晴らしい戦いができれば、きっと道は開けるだろう。次のイギリス戦は今晩21:55からBS1にて。
カーリングの町、北海道・常呂 映画と五輪、誇り刻む

常呂町カーリングの接点は昭和55年。北海道が姉妹都市提携を結んだカナダ・アルバータ州から指導者を呼び寄せたのがきっかけだった。「わが町から五輪代表を」を合言葉に普及を進め、長野五輪に男女5人の選手を送り込み、一躍有名になった。

前回ソルトレークシティー五輪では、同町出身の幼なじみで構成された女性チーム「シムソンズ」が出場。米国のアニメ「シンプソンズ」を読み間違えて名づけたこのチームには、今回出場した小野寺歩選手と林弓枝選手がいた。「シムソンズ」にあこがれてカーリングを続けてきた常呂町出身の本橋麻里選手も出場している。

過疎地ゆえの苦しみもあった。前回五輪後、トリノを目指す小野寺と林両選手には海外合宿費用や練習場所、仕事場が必要だった。しかし、町に2人を支える体力はない。元日本代表監督の阿部周司助役らは「彼女たちに一番いい方法をとってあげるべきだ」と、受け入れを表明した冬季アジア大会開催を控える青森市に2人を送り出した。寂しさは募ったが、「どこにいっても常呂町の人間であることには変わりないんだから」。