虚業同盟

USENがフジ保有株買い取り、ライブドアと提携へ
捨てるものあらば拾うものあり。が、シナジー効果というよりは“同じ穴の狢”という印象を受ける。USENの経営手法は堀江がいた時のライブドアと似てなくもない。経営陣を刷新した程度で社会の信頼を回復したつもりのライブドアと、“虚業”に手を伸ばしてでも拡張路線を続けたいUSENライブドアの資産はフジテレビの損害賠償請求で半減するし、来月14日には上場廃止が待っている。まさに“安物買いの銭失い”である。
それにしても、このカラクリ。USENの宇野社長が自分の保有するインテリジェンス株をUSENに売却→その金でフジテレビからライブドア株を購入(宇野個人が保有することで、ライブドア被害者からの訴訟を避ける)→ライブドア事件にケリがついたら、USENが宇野の持ち株を引き受け→USENはインテリジェンス株を宇野に売却。損害請求をするとはいえ、堀江に高値で買わされたライブドア株をフジテレビはたったの71円で手放す羽目になった。このやり口はまるでライブドア。平松社長がUSENをベストパートナーと呼ぶのも大いに頷ける。
USEN株反落、ライブドア買収リスクや財務悪化嫌気
フジテレビ、ライブドア株をUSEN社長に売却・特損345億円
ライブドア株の上場廃止決定、思惑交錯で株価は迷走か