原野商法ふたたび

「北海道の土地売りませんか」。日本エステムファンドの前田と名乗る大阪の業者から一本の電話がかかってきた。一坪あたり○万円で買いたい企業があるという。百坪で○○○万円。商業地でもない原野にそんな価値があるはずもない。そんな僻地を一体どこの物好きな企業が買うのかと質すと「それは言えません」という。しばらく調子を合わせて話を聞いていくと、「土地を売るために測量が必要なので50万円ほどご負担ください」ときた。これはいよいよ胡散臭い。そこで、その業者の会社名と電話番号を大阪のしかるべき機関に問い合わせたところ、案の定、業者として届けが出ていないことが判明。なるほど、これが例の原野商法詐欺ってやつらしい。「土地が高い値で売れる」ともちかけて測量・整地費用を用意させ、いざ金を払うと「土地が売れなくなった」と称して姿をくらましたり、開き直るのが彼等の手口。この手の連中から勧誘があった場合は、その業者に営業の資格があるか、まずは地元の法的機関に連絡して確認した方がよいだろう。
原野商法二次被害に対する行政処分について(東京都)
多発する原野商法の二次被害(国民生活センター)