マスコミ解体〜統合から分断へ

新聞の終わりの始まり

朝日新聞社が初の赤字決算
紙を捨てる新聞
メディアも「水平分離」へ
狭義のメディア産業は縮小する

コンテンツ(記事)以外の新聞の機能は衰退するという話だが、問題はその先である。新聞の衰退は時代の流れとはいえ、ニュースと論説が一緒にパッケージされていた商品として、新聞は社会的に“それなり”の役割を保ってきた。今度はそれの代わりに情報操作を目的とする新興メディアや日本語軽視の外資系メディア、はてには人生相談の仮面をかぶった宗教団体のサイトがネットに台頭・乱立する。当然のことながら、共通認識の断絶から齟齬が生じ、社会全体のコンセンサスが成立しにくくなり、不信感から世代間・格差間の対立が深まるのは避けられない。マーケティングをフル活用し、R25/L25のようにライトなエサで若年層の“囲い込み”と“調教”を積極推進しているリクルートの手法にそうした“分断の芽”は早くも見てとれる。残念ながら、それがこの国に待ち受けている、明るい未来なのである。
新聞を読まない人の7割が「テレビ・インターネットでニュースを得る
「ページビューに頼らないWebメディアを作る」――R25.jp刷新の狙い
外道が作ってヤクザが売る
日経平均、一時バブル後安値下回る