国有化相場

orpheus2009-06-01

オバマ大統領、GM再建で2日未明に演説「GM国有化」発表、米政府が株60%保有…破産法申請へGM「3割縮小」で再出発 破産法申請、負債16兆円 / GM破綻に潜む中期的リスク、流動性相場への影響を懸念

GMの破綻は米国史上3番目、米製造業としては最大規模。米国内で9万2000人を雇用し、50万人の退職者を抱える超巨大企業だ。子会社の独オペル分離などは進んでいるが、損益分岐点を年間の米自動車販売台数で1600万台から1000万台に引き下げる目標を達成するためには、雇用の縮小や退職者への保証などの見直しは避けられない。

ムーディーズは「(需要の)下降サイクルが再び加速すれば(自動車メーカーに直接収める)Tier1部品サプライヤーでさえも深刻な資金繰り悪化に直面する可能性がある」と指摘している。米政府がすべての企業を救済することは不可能であり、連鎖破綻のおそれがあるといえよう。

米金利が大きく上昇した前月27日の米債市場。350億ドルの米5年債入札は好調だったにもかかわらず、入札後、急速に今後の国債大量発行への懸念が強まった。背景には米政府によるGMへの資金支援が際限なく拡大するのではないかとの懸念があったと指摘されている。

(GMの)経営再建がうまくいかない場合、米政府は追加の支援を迫られることになる。米債券市場は財政赤字の拡大に神経質になっており、ドル安も進行する可能性がある。現在の過剰流動性相場は景気の底打ちによる実需ではなく、景気回復への期待を背景にした短期資金の仮需の動きだ。米景気が思ったほど回復していないとはわかったときの反動が警戒される

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