ユスリ、その主体と客体

資金を調達するために株式というシステムが考案されると、金儲けの道具としてそれを利用する投資家が現れる。それはどの国でも変わらない。しかし、いわゆる日本的経営のもとで経営者と従業員が団結して育ててきた会社を、堀江某が一昔前のアメリカ投資業界の真似をしてユスっている光景は、見ていて実に片腹痛いものがある。単なる情報技術であるITをあたかも革命のごとくホラを吹き、将来に不安を感じている年配世代に押し売りする構図は、年寄りの不安につけ込むオレオレ詐欺の卑劣さと五十歩百歩。いまや企業を脅かすのは総会屋ではなく、堀江某に代表されるハイエナM&A経営者なのだ。
堀江社長と日枝会長、持論譲らず・自民党企業統治委