日本仕様

orpheus2006-03-07

安易な成果主義は企業を傍観者の集団に変える
アメリカ型の熾烈な競争社会は、何度もやり直せる環境の上に成り立っている。その環境がない日本の場合、企業内部では家族並みのチームワーク、社外取引では一生涯に渡る徹底した顧客サポートが必要だという話。バブル前の日本企業では常識だったことが、ここへ来て再評価されつつある。ライブドア事件などの4点セット(およびワシントンの言いなりの小泉政権)がもたらした“寒々しい結果”を見て、この国の人々も何が大事かようやく悟ったということか。勝ち組・負け組などという軽薄な言葉は、アメリカナイズされた輩が風土の異なる環境で叫ぶ、耳障りな“遠吠え”にすぎない。自分が何をしでかしたか認識すらしていない“裸の王様”堀江某にはマイケル・ダグラスなど見てないで、「ALWAYS 三丁目の夕日*1でも見て頭を冷やせと言いたいところだが、生憎まだ堀の中である。

*1:賞の持ち回りをめぐって日本アカデミー賞そのものを批判する声も出ているが、作品に罪はない。