最大の敵は己自身
今日の主役はやはり“Iron Mike”ことマイケル・フェルプス。かつてのマーク・スピッツ*1を彷彿とさせる怪物ぶりを連日発揮している(引退してしまったイアン・ソープも、ライバルのこの驚異的な泳ぎを見せつけられて落ち着かないことだろう)。
日本勢では北島が一番得意とする200mで雪辱の金。だが、本調子でないことは本人の不満な表情を見ればよく分かる。ハンセンの持つ世界記録を示す赤ラインにどんどん離されていったラスト15m。最大のライバルの欠場で世界記録を狙っていた北島には不本意な内容のレースだったに違いない。とはいえ、優勝は優勝。アテネの後、完全に燃え尽きたとまで言われた北島だったが、再び世界の1、2位を争う選手となるために厳しいトレーニングを重ね、遠きメルボルンの地で今日それを証明してみせた。あとは来年の五輪連覇に向けて、少しでも良いイメージで今大会を終わって欲しいところだ。日本の金メダルは世界水泳では4年ぶり*2。