アップルシード続編

EX MACHINA(エクスマキナ)
細野晴臣氏が音楽担当ということで、観に行く理由が出来てしまった。原作のファンには自明のことだが、現在市場に出回っている攻殻機動隊アップルシードの映画やTVシリーズはいずれも士郎正宗の提示した世界観だけを借りて乱造された、限りなく質の悪い三流メロドラマである(特に押井守の手がけたものは最悪である)。プロのクリエイターが同人レベルの仕事をしているようでは日本のコンテンツ業界も先細りするばかりだ。すでに悪貨が良貨を駆逐してしまった状況下で何を嘆いても遅いことは承知の上で、よりグローバルな環境で製作されている今回の新作が(ハリウッド映画の救いようのない画一化に接近しながらも)前作を含めた悪貨とどう差別化を図っていくのか、注目していきたいと思う。