アップルシード続編
脚本が『戦国自衛隊1549』と同じ人間だと知った時には「終わったな…」とさえ思ったが、制作のジョン・ウーとテレンス・チャンが半年かけて脚本にかなり手を加えた模様。最新の予告編を見るかぎり、いかにもジョン・ウーが好きそうなアクション・シーンが目白押しで、前作のようなお涙頂戴シーンは最低限のレベルにカットされているようだ。もっとも、ウーの言う「アクションとストーリーのバランス」「感情表現」が日本人観客の好みに合うかどうかは、蓋を開けてみるまで分からない。監督は「前作の絵でいくか、新しい絵でいくか。後者を選んだ」と語るが、映像革命と言われた前作に比べると、今回の映像はゲームのデモ映像のようなチープなCGに後退した感があり、その点は実に残念。また、前作のコンセプトが“美女と野獣”であったことからも分かるように、本シリーズのメイン・ターゲットは「戦いが終わったら、母になりたい」女性客である（そう、映画『APPLESEED』は「負け犬」世代のバイブルでもあるのだ）。今回はそこに目をつけたプラダが参加してデュナンたちの“モテ服”をデザインしているので、『プラダを着た悪魔』のファンも必見である。果たして、戦争とカワイイは両立するのか？ 音楽は細野晴臣、坂本龍一、高橋幸宏（というか、もろYMO）ほか。野郎も『ヱ○ァンゲリオン』なんて見てないで、原作を今からがっちりと復習しておくべし（真のブリアレオスは、そこに居る）。10月20日公開。
EX MACHINA（公式サイト）
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アップルシード（映画）
アップルシード（原作）
