ギャル曽根が太らないワケ

金スマの特番でだいぶ謎がとけた……ということで、太らない方法についてまとめていたら、我が家の馬鹿鼠がブラウザのマウスジェスチャーに反応して書いていた長文が一瞬で消え、やる気が一気に失せる。まあ、番組中に重要なキーワードがいろいろ出ていたから、ヤセたい人間は自分で研究してください……というのも何なので、大食いクイーンのギャル曽根があれほど食べても太らない理由を簡単にまとめてみた。
女王は一日にしてならず……ではないが、母親がほとんど制限せずに赤ん坊の頃から欲しがるだけミルクや食べものを与え続けた(小学生の頃にはご飯を7杯ぐらい平らげるようになった)ことで、ギャル曽根は血糖値の上がりにくい体と内臓の限界まで膨張する胃を得たようである。しかも沢山食べても余分な栄養をあまり吸収せずに排出してしまうという(大食いした後は1日に6回ぐらいトイレに行くんだそうだ)。面白いのは、彼女の場合は食べること自体が至上の喜び、つまりストレス解消になっていて、食べると基礎代謝が上がり、胃腸の機能と褐色脂肪細胞が活性化する、という点である。要するに、ギャル曽根は食事そのものに興奮できて(食べている時の、あの恍惚とした表情を見よ)、大食いした後もその興奮状態が続き、基礎代謝が下がらないので中性脂肪が付きにくいというカラクリだ。まあ、ここら辺は排卵期になると自然と食欲が増す女性達にはよく分かるところだと思う(ただし、一般女性がこの時期に食べ過ぎると太りやすいので注意が必要である)。さて、日常のストレスからついガツガツ食べて太ってしまう普通の人はもちろん、グルメ好きな人でさえ、食べる行為そのものは思ったほどストレスの解消になっていない(田中康夫の太り具合を見よ)ことを考えると、食事をあれほど純粋に堪能できるギャル曽根はかなりプリミティヴな、いや、希有な存在と言えそうだ。質より量というのがアメリカ人のモットーであるなら、我らがギャル曽根は質より量……どころか栄養を吸収すらしていないので、全くの無駄というか、際限なく欲望を増幅させる資本主義社会にとっての理想型、いわば飽食の時代の最終兵器なのである。無駄に大食いして、全部排出してしまう。それは自転車や電車で移動できる人間が、わざわざ車やバイクに乗って排気ガスをまき散らす行為とどこか通じるものがある(なお、ガソリンの原材料である原油価格の高騰は代替燃料となるトウモロコシの需要を引き上げるため、小麦など他の穀物の生産量減少をもたらす。日本の食料品もいよいよ値上げが始まった)。とまあ、エンゲル係数の高そうなギャル曽根だが、TV番組に出ない日は食費を一日1000円に抑えてコンビニ弁当で済ませているという。食いだめできない体でそれもまた極端な話だと思うが、「モテ」「ヤセ」「カワイイ」志向の強い今の女子にとっては、それがフツーの食事量なのかもしれない。いや、それが健康だとは全然思わないけれども。
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