薄氷を踏みつつも前進

日本×イタリア
前半は両チームとも氷の滑り具合に適応できず、ミスショットを連発。開催国イタリアの子供たちの大きな声援にも後押しされて、第6エンドを終えた時点でイタリアが1点をリード。ここから残りのエンドは綱渡りの連続だった。第7エンド、小野寺のカムアラウンドしたストーンがイタリアのスキッパーに弾かれて2−4と引き離される。続く第8エンドは日本に有利な展開で進んだものの、逆転はできず。そして4−4で迎えた最終エンド。先行という不利な状況に置かれた日本チームが勝つにはスチールするしかない。終盤に軌道修正してきたリードの目黒が放った2つのガードストーンがセンターラインに堅牢な壁を作ると、それに釣られたイタリアはカムアラウンドを狙ってくるが、ストーンはTラインの後方まで滑ってしまう。続く本橋がフリーズとテイクを決めると、ゲームは再びガード合戦へ。有利な状況であったにもかかわらず、林の正確なガードに翻弄されたイタリアは完全に追い込まれていた。スキッパー同士のドロー合戦を小野寺が落ち着いて制し、日本は6−4で逆転勝利。現在4勝4敗の日本が準決勝に進むためにはスイスに勝ち、かつ現在5勝で一歩先を行くカナダがデンマークに敗れて勝ち数で並ぶ必要がある(もちろんタイブレークでも勝たなくてはいけない)。日本にできることはただひとつ。とにかくスイスに勝つ。それしかない。予選一次リーグ最終戦は、本日早朝4時からBS1にて。