あなたの税金はアメリカの銀行救済に使われる

orpheus2008-11-11

ブッシュ政権末期に起こるべくして起きた未曾有の金融危機FRBはドルを維持するために必死で「金キャリートレード」に奔走しているが、それも果たしていつまで持つことか。ドルが暴落すれば、アメリカの覇権はいよいよ失われる。そこで次期大統領のオバマを含めて打開策が日々模索されている訳だが、それがどんな形になるにせよ、アメリカの金融機関救援に必要な資金は米国債の新規発行で補われる可能性がきわめて高い。つまり、そうなった場合、日銀経由で日本の税金が海を渡ってアメリカのCDS詐欺商法の“尻ぬぐい”に当てられることになる(これまでに米国債を大量に買ってきたお得意様は日本と中国で、アメリカに隷属している日本としては今後も米国債を買わざるを得ない状況だ。一方、中国は戦略的に大半の海外資産をドルで保有してきた。彼らがEUやロシアに乗り換える気になれば、それらの資産を一気に売りに出て、ドルの価値を紙切れ寸前まで落とすことも容易だ。アメリカと日本が沈没しても彼らには他の市場がある)。マスコミが定額給付金をめぐった麻生劇場に気をとられている裏で、日米のグローバリストたちは着々と準備を進めている。日本の納税者の搾取されっぷり、お人好しぶりには呆れるしかない。これが覇気のある他の国の連中なら、とっくに暴動か革命を起こしているだろう。オバマの“ドリーム・マーケティング”演説にかぶれている日本の諸君。いい加減、厳しい現実を見つめて「夢じゃ食えない」ってことを認識しなけりゃ、今度ばかりは生き残れないぜ? 事態は'90年代よりもはるかに深刻なんだ。