Cinema

宮崎駿監督の次回作

製作方法が従来とはかなり異なっているらしい。絵コンテもカラーだという。神戸近辺でロケハンしていることからも、映画の舞台は国内の港町か。時代はトトロ(昭和30年代)よりも前だと面白いのだが。 http://www.ghibli.jp/15diary/003372.html#more

ゲド戦記

★☆☆☆☆ 見始めてすぐに「これはゲド戦記じゃない」と感じた。なるほど3巻や4巻の設定こそ引っ張ってきてはいるものの、中身は「シュナの旅」である。親の七光り云々という批判はさておき、これほど半端な内容のまま公開することをよくあの親爺が許したもので…

ダヴィンチ・コードを観る前に

先日のルーブルに関するエントリーへのアクセスが増えている。どうやら映画『ダヴィンチ・コード』関連で流れ着いた人が多いようだ。フランス政府の全面協力もあり、映画はルーブル美術館の宣伝のような出来になったとも聞く(ハリウッド映画に便乗するとは…

パリ・ルーヴル美術館の秘密

★★★★☆ 風変わりなドキュメンタリー。ナレーションが一切なく、BGMも最低限しか挿入されていない。キャメラはただ淡々とルーヴルの職員たちの姿を追っていく。ただでさえエリート主義の強いフランスで、モナ・リザやミロのヴィーナスといった有名な作品と毎日…

日本仕様

安易な成果主義は企業を傍観者の集団に変える アメリカ型の熾烈な競争社会は、何度もやり直せる環境の上に成り立っている。その環境がない日本の場合、企業内部では家族並みのチームワーク、社外取引では一生涯に渡る徹底した顧客サポートが必要だという話。…

第78回アカデミー賞

78th Academy Awards: Nominees & Winners “賞目当て”で作られた社会派映画が勢揃いした今回のアカデミー賞。予想する気にもならず。邦画の「ハウル」が受賞するかどうか、という程度しか興味がない。→受賞逃す(マクドナルドの国の連中にも「ハウル」にこめ…

戻れない悲しみ

小雪だけが賞を逃した理由など考えるまでもない。セピア色の昭和33年の風景に洗練された彼女の容姿はあまりにも馴染んでいなかった。よい演技をしているだけに人選ミスが惜しまれる。

ALWAYS 三丁目の夕日

★★★★★ 生きるって素晴らしい。こんなに泣いたのは久しぶり。六子と「チーム青森」のイメージが重なる人も多いかもしれない。こんなにあたたかい映画、まだ作れたんだ。昭和レトロに文句なしの五つ星。新文芸座にて。 公式サイト 昭和語録 上映延長決定! 日…

スタジオジブリの「ゲド戦記」

「ゲド戦記」監督日誌(スタジオジブリ宮崎吾朗) ことばは沈黙に 光は闇に 生は死の中にこそあるものなれ 飛翔せるタカの 虚空にこそ輝ける如くに アースシーの世界へようこそ。ジブリの次回作は宮崎駿監督の長男・宮崎吾朗氏が監督する「ゲド戦記」。ディ…

Japanese Animation (Box Office)

HOWL'S MOVING CASTLE(ハウルの動く城) Distributor: Buena Vista MPAA Rating: PG Release Date: June 10, 2005 Widest Release: 202 theaters In Release: 119 days / 17 weeks US Domestic: $4,711,096 (7) Worldwide: $229,515,372 SPIRITED AWAY(千…

Misogyny in J & US

黄金分割:理論的にも美しい構図でつくられた3DCG美少女 Virtualの世界ではクリエイターは自分のセンスとテクニックに応じてデジタル素材を納得のいくまで加工することができる。こちらのCGは“理論的に美しい構図”を追求して描かれたものだそうだが、正直、…

興行不振と言われたアメリカで

アカデミー賞候補作に「ハウルの動く城」ノミネート まあ、無理だろう。むしろ古きイタリア映画への憧憬を感じる作品であるし。

封切り4日後にDVD発売

DVDで制作費を回収するという今の流れから当然でてくるであろう話。 劇場、DVD、テレビで同時公開--ある新作映画の狙いと計算

スターウォーズ エピソード3

★☆☆☆☆ A long time ago in a galaxy far, far away . . . . 続編が作られるたびにCGの技術と反比例して輝きを失ってきた本シリーズ。それでも、アナログ技術を総動員してVFXの可能性を模索した初代スターウォーズ(Episode IV: A New Hope)には確かに胸躍る…

「ハウル」が問いかけるもの

※ネタばれあり。未見の方はご注意ください。 議論の叩き台として、アメリカ人の感想を取り上げる。 『ハウルの動く城』米国レビュー(HOT WIRED JAPAN) 外見が老婆に変化したことで、ソフィーが精神的にも成長する(突然、おばあさんのような知恵と忍耐力が…

ハウル in the USA

先週のウィークエンドから劇場数がようやく202館に拡大された「ハウルの動く城」。1位の「バットマン・ビギンズ」が3858館、「スター・ウォーズ エピソード3」が2923館とケタ違いの規模で公開されていることを考えると、アメリカで13位というのはかなりの健…

フォーガットン

★★☆☆☆ あまり期待せず、ジュリアン・ムーアとゲイリー・シニーズを見るために劇場へ。ところが予想に反してサイコ・サスペンスではなくて○○○ものだったので意表を突かれる。ただ、○○○を映像化する場合、それをなるべく見せずに観客を欲求不満にさせてしまう…

ハウル、アメリカで公開

http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20050614AT2M1400K14062005.html 先行ロードショーは36館。宮崎アニメに協力するポーズを見せつつ、本腰を入れないのはいかにもディズニーらしい。

インディ4、脚本が完成?

http://event.entertainment.msn.co.jp/eigacom/buzz/050609/15.htm ネイサンソンの脚本なら期待できそう。ダラボンは才能ある人だけど、インディ・シリーズとはちょっと方向性が違いすぎる。それにしても、「宇宙戦争」を撮ったあとに五輪選手村テロ事件の…

ハウルの動く城(US Trailer)

http://www.apple.com/trailers/disney/howls_moving_castle/ ジブリの前に“ディズニー・スタジオ”とクレジットされるのは如何なものか。

ミリオンダラー・ベイビー

★★★★★ イーストウッドにフリーマン。ヒラリー・スワンクの役がこうなるのはもはや仕様なのかもしれない。贅沢な競演に酔いしれるべし。133分。 (2005,アメリカ)

キングダム・オブ・ヘブン

★★★★☆ 出るべくして出た十字軍映画。イスラムの英雄サラディンの描き方も良い。リドリー・スコットの映像美と壮麗な舞台芸術。ここまで徹底して作られた史劇を劇場で見ないのは損というものだ。145分。 (2005,アメリカ)

真昼の決闘

★★★★☆ 好きな西部劇のうちの一つ。久しぶりに見て、赤狩りの真っただ中にあったハリウッドでよくこんな作品を撮れたものだと感心しきり。当時俳優としては下り坂にあったゲーリー・クーパーとこれが映画デビュー作となったグレース・ケリーの顔合わせが楽し…

ボン・ヴォヤージュ

★★★☆☆ アジャーニ・ファンとしては不完全燃焼。脳天気な映画女優を“地”の演技で軽くこなしているのだが、キツイ香水が画面越しに香ってくるような野暮ったさがどうにも馴染めない。先の「コーラス」にも言えるのだが、こういったシンプルな映画を楽しめなく…

女王フアナ

★★★☆☆ 主演が貫禄不足。“ファナティック”の語源とも言われる、愛に狂う女王には見えなかった。イザベラの娘なのだから、もっと凄味が欲しい。他の配役には不満なし。美術も見事。原題は“JUANA LA LOCA”。ヴィンセンテ・アランダ監督、117分。 (2001,スペイ…

戦いの先に、未来はあるのか。

昨年あれほどハリウッドで評判になったのに続編の話が出てこないのはナゼ?*1と思っていた3Dライブアニメーション「APPLESEED」。プロデューサーがジョン・ウーに変わって2006年に映画の続編とテレビ版が公開されるらしい。ファンとしては原作者の士郎正宗氏…

ハウル動員1500万人

http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/ghibli/cnt_howl_20050502a.htm 全米公開は6月より。カルシファー役にビリー・クリスタル……聞いてみたいかも。

コーラス(Les Choristes)

★★★☆☆ 国内に多くのアラブ人を抱えるフランス。だが、911のショックと欧州統合の進展は白人中心のヨーロッパの伝統に立ち返ろうという欲求を生み出しているようだ。西洋の声楽はローマ=カトリックと共に発展してきたが、本作にはそういったキリスト教の伝統…

ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還 SEE

★★★☆☆ 劇場公開版でカットされていたシーンを補ったスペシャル・エクステンデッド・エディション。すでに発売されているDVDと同じ内容のものを劇場で鑑賞。今回補完されたシーンは映画の印象を左右する程の重要な内容も含んでいるのだが、正直いってその殆ど…

父、帰る

★★★☆☆ 母とささやかに暮らしていた二人の兄弟のもとに、12年間家を出ていた父親が帰ってくる。そして父親は二人を連れて旅に出るが…。 過去の空白を埋め、互いを理解するにはあまりに短く、あまりに非情な旅。何も語らず、息子たちを力でねじ伏せる父親が象…